耳垢栓塞の症状について
耳垢栓塞の症状には、外耳道のかゆみ、めまい、それから難聴といったものが挙げられます。
気をつけなければならないのは、かゆみや難聴といった症状が出てきた場合に、焦って、耳の中をほじくり返す行動をとることです。
そうすると、外耳道を傷つけてしまい、細菌感染のリスクを高める結果となります。
炎症や感染が起こってしまうと、耳垢栓塞だけでなく、別の病気も発症してしまうため、注意が必要となります。
毎日の耳掃除が耳垢栓塞の原因となる!?
耳垢栓塞の原因は、その名の通り、耳垢が外耳道を塞いでしまうことです。
もともと、外耳道に耳垢が溜まりやすい人が発症しやすく、プールなどで耳垢が湿り、膨張することで発症してしまうことが多いです。
また、日本人によくある原因に、耳掃除が挙げられます。
毎日、耳かきで一所懸命に耳掃除をする人がいますが、これは耳垢栓塞のリスクを高めます。
というのも、耳かきで耳掃除をすると、無意識にも耳垢を外耳道の奥へと押し込んでしまうことが多々あるのです。 それを毎日続けてしまうことで、外耳道が塞がれてしまい、耳垢栓塞を発症するのです。ちなみに、耳垢の性質には2種類あります。
1つ目は乾性耳垢と呼ばれるもので、乾いたかさぶたのような耳垢です。
こうした性質の耳垢の場合は、実はそれほど耳掃除をしなくても問題はありません。 このタイプであれば、耳垢自体が乾いていますので、自然と耳の外へ出てくるのです。
もう1つは湿性耳垢と呼ばれるもので、耳垢が少し湿っています。 このタイプの場合は、ある程度耳掃除が必要になります。
ただし、硬い耳かきで力を入れて掃除するのではなく、入浴後に綿棒などで優しくとってあげましょう。 そうすることで、耳かきが耳垢栓塞の原因となることを防げます。
耳垢栓塞の治療は耳垢を除去すること
耳垢栓塞の治療は、外耳道に溜まった耳垢を除去することから始まります。
ただし、耳垢栓塞を発症している時点では、耳垢は硬く大きな塊を形成していることがありますので、自分自身の手で無理にとろうとするのはやめましょう。
耳垢の除去に関しても、耳鼻咽喉科で行ってもらうのが好ましいです。 病院では、この耳垢の除去に関しても慎重を期して、耳垢水を使用することもあります。
この水を点耳することで、硬くなった耳垢を軟らかくします。 そうして耳垢が除去されたら、感染を防ぐために抗菌薬が処方されます。
その後は、再発を防ぐよう、耳の衛生面に気を遣っていくことが大切です。